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オリンパス、立体的に高解像記録 共焦点レーザ走査型顕微鏡
2008年10月27日
オリンパス(東京都新宿区、菊川 剛社長)は、生物顕微鏡分野における共焦点レーザ走査型顕微鏡の新製品として、新開発のソフトウェアとワンボックス・デザインにより簡単操作と省スペース化を実現した「FLUOVIEW FV10i」を2008年12月1日(月)から国内で販売を始める。共焦点レーザ走査型顕微鏡は、蛍光観察により細胞の細部を立体的に高解像で記録できることから、バイオサイエンスの研究分野で広く使われているが、“操作が難しい、場所をとる、価格が高い”ことが課題とされていた。今回発売する「FLUOVIEW FV10i」は、これらの課題を解決した新製品で、簡単な操作と省スペース化、低価格化を実現している。蛍光観察は、蛍光色素を導入した細胞に、光(励起光)を照射し細胞から発する微弱な蛍光により細胞を観察する方法。簡単操作は、これまで手動で行っていた多くの操作の電動化および、新開発のソフトウェアにより実現している。また、暗室を内蔵したワンボックス・デザインにより設置場所を選ばない省スペース化および、細胞から発する微弱な蛍光を感度良く検出することを可能にした。さらにオリンパスのレーザ顕微鏡技術を応用した機能集約による低価格化も実現している。「FLUOVIEW FV10i」は、同様のワンボックス・デザインを採用した新製品「FSX100」と共に、名古屋国際会議場にて合同開催される「第67回日本癌学会学術総会」<10月28日(火)〜10月30日(木)>と、「第46回日本癌治療学会総会学術集会」<10月30日(木)〜11月1日(土)>に出展される。
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生物顕微鏡が使用されるバイオサイエンス研究分野では、近年、細胞の中でたんぱく質がどのように発現し、動き、作用するのかなどについて、さかんに研究が行われるようになった。このような研究には、先日のノーベル化学賞の受賞対象となったGFP(緑色蛍光タンパク)に代表される蛍光タンパクを細胞に導入し蛍光観察をする手段が有効となる。蛍光観察には蛍光顕微鏡が必要だが、なかでも共焦点レーザ走査型顕微鏡は、深さ方向の情報が取得でき、厚みのある細胞を細部まで立体的に記録することができるので、多くの研究機関で使用されている。
一方、共焦点レーザ走査型顕微鏡は“操作が難しい”というイメージが強く、大型で場所をとること、価格が高いため共同利用での購入が多く研究者一人ひとりが十分に使用する時間が取れないことが課題となっていた。そこでオリンパスではこれらの課題を克服するため、各種操作の電動化および新開発ソフトウェアによる簡単操作と、暗室不要のワンボックス・デザインによる小型化、機能集約による低価格化を実現し、「FLUOVIEW FV10i」を製品化した。
標本の中に多く含まれる細胞の中から、記録する細胞を探し特定するためには、これまで多くの経験と専門知識が必要だった。「FLUOVIEW FV10i」では、新開発ソフトウェアに搭載した「イメージマッピング機能」により、モニタ上に自動的に表示される標本全体の中から希望のエリアをマウスで選択するだけで、記録ポイントを素早く絞り込めるので、大幅な省力化を可能にする。
「FLUOVIEW FV10i」は10〜600倍で観察可能な顕微鏡ユニットと、焦点を深さ方向に移動することで厚みのある細胞を細部まで立体的に記録するスキャンユニット、4種のレーザが照射可能なレーザユニットをボックス型の本体に内蔵したワンボックス・デザインを採用している。スキャンユニットとレーザユニットを外付けする従来の共焦点レーザ走査型顕微鏡と比べ、大幅な省スペース化を実現する。また、標本を設置してフロントカバーを閉じるだけで暗室と同じ効果が得られる筐体を採用しているので、暗室への設置が不要となり、設置場所を自由に選択することができる。
「FLUOVIEW FV10i」では、ウォータータイプとオイルタイプの2種類を用意している。ウォータータイプの「FV10i-W」は、培養容器内の環境を温度37℃、湿度90%、CO2濃度5%に保持できる簡易インキュベータが内蔵されているため、生きた細胞を長時間にわたって安定的に観察できるタイムラプスイメージングが可能。また、オイルタイプの「FV10i-O」は高性能な油浸対物レンズが搭載されているため、高精細な観察・記録が可能。





